これまで「大人向け」「子ども向け」と対象を分けて講習会を実施してきましたが、「おうちのことは家族みんなでやってみよう!」をテーマに、新たに「かぞくみんなの生活Labo」が始まりました。お父さんもお母さんも子どもたちも一緒に「おうちはラボ(研究室)」と考えていろいろなことにチャレンジしていきましょう!
参加者:9家族(子ども16名 大人11名)
テーマ:「じしん・つなみ・どうするの?かぞくで考えよう!」~安心シート作りとパッククッキング~
◎プログラム
・パッククッキングの説明と実習
・紙芝居のよみ聞かせとクイズ
・お話し「今災害が起こったらどうするの?」安心シートの説明と記入
・チラシで箱、牛乳パックでスプーンを作りましょう
・試食
・携帯子どもポーチと非常用持ち出し袋の説明
・災害の時のトイレはどうするの?
・全員で片付けと雑巾がけ
○パッククッキング
パッククッキングは、水やガスが止まってしまったときに、少ない水でできる調理法です。
缶詰や乾物を混ぜて、栄養のとれる2種類の炊き込みご飯を作りました。
包丁を使わないので小さい子どもにも簡単で、親子一緒に楽しむことができました。
○紙芝居「じしん」の読み聞かせとクイズ
地震があったらどう行動する?海のちかくでは?という内容の紙芝居でした。
子ども達がみんな本当に静かに真剣に聞いていました。
紙芝居のあとの問いかけには、よく考えて元気よく答えてくれました!
メリハリがあり、子ども達の心に残ったように思います。
○安心シートの記入
学校や幼稚園にいるとき・外で遊んでいるときに地震があったら?
家ではゆっくり話し合ったことがなかった人も、ここでしっかり話し合うことができました。
これからも、家族で自然に話し合いができるといいですね。
○チラシで箱・牛乳パックでスプーンづくり
食器がないときに代用できるものとして、災害の時だけでなく、普段も使える生活折り紙をしました。
みんな折り紙が大好き。たくさん作りたいようで、紙の用意が少なかったことを反省しました。
○試食
パッククッキングのご飯を、自分で作ったお皿とスプーンで食べました。
お米にしっかり火が通っていて、大成功でした。
特別な保存食を用意していなくても、カセットコンロがあれば、家にある材料でおいしいご飯を作れることがわかりました。
○携帯ポーチ・防災リュックの紹介
子どもがいつも持ち歩けるポーチや、避難用リュックのことをお話と展示で紹介しました。
スタッフが実際に使っているものを紹介してくれたので、とっても現実的で、すぐに真似したい内容でした。
○非常用トイレの紹介
100円ショップで簡単に揃えられるグッズの紹介と、実際に座ってみる体験をしました。
全身を覆えるポンチョも備えておくと安心。
具体的に用意するものがわかって、とても参考になったと思います。
実際に座ってみるのは、子ども達は最初は恥ずかしがっていましたが、他の人が体験しているのを見て挑戦した子もいました。
座るだけでも体験すると、いざと言うときの心構えも大きく違ってきますね。
○みんなで片付け
最後の雑巾がけはたくさんの子ども達で圧巻な風景でした。
家のお掃除はなかなか乗り気にならない子も、ここの広いホールだとはりきって楽しくできるようです。
○参加者の感想より
・テレビ等で知っていてもなかなか作ったりすることはできていなかったので、家族で参加出来てよいきっかけになりました。防災で子ども達にグッズセットは用意していましたが、これからは一緒に準備していこうと思います。
・海の近くなので切実な問題です。文章で見るだけと実際にやってみることは大違い。防災クッキングは役に立ちました。
・子どもと一緒に防災のことを考える機会がなかなかないのでとても良かったです。特にトイレの作り方はためになりました。必ず地震は来るので出来る限り備えておこうと思います。
・カレー味がとても美味しかった。ひじきごはんが薄かった。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
(S記)
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「かぞくみんなの生活Labo」は、次年度も年数回の開催を予定しています。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問合せください。
参加者:4家族(子ども5名 大人6名)
テーマ:「100えんをなににつかう?おかねのことをかんがえてみよう!」
読みきかせで絵本100円たんけんを聞いた後、お金はどうやっておうちにはいってくるのか、毎日暮らすのに何にお金を使っているのか、子ども達と言葉のキャッチボールをしながら親子で一緒に考えました。
子ども達が遊んでいる公園も、お父さんやお母さんが働いたお金の中から払っている税金で作られていることなど、お金は全部もらえるのでなく税金を支払っていることも伝えました。
参加の子ども達の年齢は小学生が一人だけで、他は幼稚園生だったのでちょっと難しかったですが、親子でよく聞いてくれました。
そのあとは親子で分かれて、子ども達はクッキーづくり。大人は、読書と話し合いの時間を持ちました。
子どもはトッピングを自分のお財布から自由に買っておこづかい帳をつけました。
クッキー焼きは、小さな子が多かったので、最初どうやって良いかわからない様子でしたが、次第に集中して時間までよく取り組んでくれました。
お小遣い帳の記入は字の書けない子には、スタッフが1対1で記帳の手伝いをしました。
10円玉を並べて数えながら支払いをする様子は、とても子どもらしくてほほえましかったです。
焼きあがったクッキーを見る子ども達の笑顔が何よりのスタッフへのご褒美でした。
大人の話し合いでは、お父さん2名の参加で、若い年代の考え方など聞くことができ、貴重な時間でした。
教育費については親は何にも云わなかったけれど、こんなにかかるのかと改めて思ったという感想もあり、ライフプランについては、初めての人もいてこれから考えたいと言ってくださいました。
真剣にくらしのことを考えていることが伝わってきて、夫婦で一緒に生活やお金のことを考える姿勢に、とても感心しました。(M記)
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次回は3月2日(土)、防災がテーマです。
いざというときに家族を守る防災について、親子で一緒に考えてみませんか?
お問い合わせ、参加ご希望の方はこちらからどうぞ。
参加者:5家族(子ども9名 大人7名)
テーマ:「たたいて おして だれでもアーティスト つくって☆つかう わたしのデザインマット」
7月1日(土)今年度最初の「かぞくみんなの生活Labo」がありました。
筆や道具を使って、それぞれが思い思いのデザインを絵の具で布にのせて自分だけのランチョンマットを作りました。
はじめ、大丈夫かな?とスタッフを心配させた2才と3才のお子さんは、一番先に自由にダイナミックに色を重ね、とても集中して全身で取り組んでいて周りの大人たちを驚かせていました。
子どもも大人も、あっという間に時間が過ぎてちょっと時間が足りないくらいでした。
作品を乾かしている間、『こどもかいぎ』という絵本を読みました。
あるテーマで子どもたちが会議をしていくうちに話がどんどんそれてしまい…というお話。
子どもたちはとても静かに聞いていて、本の内容が自然と子どもたちの胸に入ってくれたようでした。
そのあと、みんなで作品と一緒に記念撮影。恒例の雑巾がけをして終わりました。
普段親子で同じことをする機会はなかなかありません。一緒にいながらそれぞれが思い思いに作品作りに真剣に取り組んで、同じ喜びを味わえる貴重な機会だったと思います。お家に帰っても家族一緒にする喜びを事あるごとに味わってほしいなと思います。(M記)
次回は11月25日(土)、家計簿とおこづかい帳がテーマです。
新しい年を迎える前に、親子でお金について一緒に考えてみませんか?
お問い合わせ、参加ご希望の方はこちらからどうぞ。
参加者:4家族(子ども6名 大人6名)
今回のテーマは、「おかたづけだいさくせん!」「みんなでおそうじ ぴっかぴか!」
第1部、自分のものを自分できれいにすっきり整えられることは大人になっても必要なこと。ひきだしを使い、整理整頓にチャレンジです。第2部は、子ども室で整理整頓の秘密兵器作り。牛乳パックを使ってひきだしの仕切りを作ります。年少の子からお父さんまで、楽しそうに熱中して作業し完成!後始末までみんなでしっかりとしました。大人は口や手を出さないように!お母さんは、「置き場所のきまった家」を読書しました。子どもは「楽しかった!」と色とりどりの仕切りをもってホールに戻ってきました。最後は、半乾き雑巾で子どもの集まり恒例雑巾がけ競争。雑巾は真っ黒、ホールはぴっかぴか!子どもも大人も清々しい気持ちでいっぱいの一日でした。(M記)
参加者:10家族(子ども15名(小学生7名 幼稚園生8名)お父さん2名 お母さん10名 乳幼児4名)スタッフ:13名
読書:労するものにむくいあり(『子供読本』より)
梅雨が明け、朝から暑い中、10家族の親子30人余りが藤沢友の家に集まりました。
最初に食べもののはたらきや調理実習の注意点の話があり、まずおみそ汁づくりです。 1グループ6~7人2~3家族がそれぞれ1鍋ずつ協力しながらおみそ汁作りをします。
中央のテーブルには、ミニトマト、ナス、カボチャ、ニンジン、シメジ、玉ネギ、長ネギ、キャベツ、ジャガイモ、ワカメ、油揚げ。その中から1人100gの野菜をグループで相談しながら選び、食べやすい大きさに切ります。ほとんどの幼稚園生は初めて包丁を使って、真剣にそして慎重に野菜を切ります。また、手を使って、シメジは小房に、ミニトマトのへた取り、キャベツをちぎる子もいます。切った野菜を並べ皆で見合ったあと、鍋に1人分1カップの水を人数分と切った野菜を入れ煮ます。野菜が柔らかくなったら、みそを入れて出来上がりです。
次にごはんがどのくらいの量かはかりで量ってみました。
それから家族ごとにテーブルに分かれて、ごはんとおみそ汁でお昼ごはん。おみそ汁や野菜が好きでないと言っていた子どもたちも、「おいしい!おいしい!」と言って、お代わりする子どもも続出し、とうとうおみそ汁の鍋もごはんのボウルも空っぽです。
みんな、おなかいっぱいで笑顔もいっぱいです。最後に片付けをして解散しました。
感想から
*ジャガイモを切るのがむずかしかったけど、おいしくできて嬉しかったです。
*楽しかった!作るのが楽しかった。おいしかった。
*おいしくて、みんなでつくるのが楽しかった。やさいを切るのがむずかしかったけど、上手にできてよかった。
*出汁をとらなくても十分においしいおみそ汁ができたこと、ごはんの量がとても驚き勉強になりました。(普段食べているのは今日はかったより)うんと少ないごはんの量でした。もう少し子どものごはんの量を増やそうと思いました。
*普段なかなか子どもに包丁を握らせてあげる機会がなかったので、子どもメインで切らせたり、食材を選んだりとても楽しかったです。お出汁を入れなくてもおいしかったです!
欠席者もなく全員が集まることができ、また、けがをすることもなく、無事一日を過ごすことができました。メインのおみそ汁づくりは、野菜を選んだり、計量カップやはかりを使って、実験のようです。出汁を取らなくてもたくさんの野菜から出るうまみで十分おいしいおみそ汁ができることも体験してもらうことができました。親も子もはかることでわかる多くの発見がありました。
若い家族、大勢の子ども達がたくさん参加があり、にぎやかで活気のある友の家に戻りつつあることは何よりうれしいことでした。
次回は来年3月に実施の予定です。興味のある方はぜひご参加ください!詳細が決まりましたらご連絡差し上げますのでホームページのお問い合わせからご連絡ください。(MS記)
参加者:子ども13人 おとな9人 (乳児2人) スタッフ:12人
読書:まかない種子がいつ生える(『子供読本』より)
7月10日(土)に初めての「かぞくみんなの生活Labo」を行いました。
プログラムは2つ。「お洗濯ってたのしいね」と、「ちくちく手を動かして縫ってみよう」です。
「お洗濯ってたのしいね」では、前日に履いていた靴下を持ってきて、実際に洗ってみました。まず、靴下を裏返して、中の砂などを出してみます。「わ~砂だ~」洗面器が真っ黒になって驚く子どもたち。お洗濯をしたものを持ってきてしまって洗ったのに「まだこんなに汚れてた・・・」とびっくりする子どもやお母さん。慣れない手つきで靴下洗いをして汚れた水に驚くお父さんの姿。おとなも子どもも洗濯機に入れる前に靴下は洗おう・・・と感じてくれた様子にスタッフも笑みがこぼれます。やってみて、感じてみる事がいかに大切かをあらためて感じます。
また、ちくちく縫いをする子どもたちの集中するまなざしや、こんなにできるんだ・・・という驚きも共に感じました。中学生以来久しぶりの運針をがんばるお父さんの姿も新鮮で、家族みんなが生活をより良いものにするための時間をともに共有できたことに感謝したいと思います。(A記)